長雨の影響で、2週間遅れになってしまいましたが、「羽音に聴く」6号が公開されました。
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今号は、秋田県仙北市西木(角館町の近く)で、日本一大きな実を付けることで知られる西明寺栗の蜂蜜を採る養蜂家・元村宏さんをお訪ねしました。
元村さんは、長い間指物大工として仕事をし、栗の栽培も若い頃からやってこられたが、養蜂を始めたのはまだ6年前。半世紀を超えて毎日付けてきた日記が、いまでは養蜂日誌となって日々の作業を記録することに。日誌の終わりには論語を学び、故事成語を一語。妻の雅子さんは趣味で日本画を描き、座敷には大きな額入りの見事な日本画が。そんな文化的香りのするご夫婦の暮らしの一端と梅雨の間の蜜蜂の生態をお楽しみください。
栗の花蜜を吸いに来た蜜蜂。口吻を突き出して、今、花蜜を吸おうとしている。

内検(巣箱の内部検査)をしている元村さんが、オス蜂の巣房を切り取る。

普段していなエプロンを着けて作業をしていた元村さん、エプロンの隙間から面布に蜜蜂が入り込み、顔を何か所も刺されてしまった。自家製のプロポリスを水で薄めて顔に塗りつける。

長雨が続いていたが、天気予報で明日は晴れと告げている。夕焼けを待ったが、そのままぼんやりと日暮れ。しかし、東の空に十三夜月が、闇の中で白い栗の花がほのかに浮かび上がり、幻想的だ。

ご批評、ご感想をお寄せいただけると幸甚です。
よろしくお願い致します。
次号「羽音に聴く」は、8月の末に公開いたします。
お楽しみに。