ひょんなことから、急に韓国の釜山へ行くことになった。
我が敬愛する先輩写真家桑原史成さんの写真展が、釜山で開催されている。
6月5日にオープニングセレモニーがあるというので、賑やかしに行った。
だが、困ったことにカミさんが一緒に行くと言い出した。
いや、何も困らないが、費用が掛かる。そうです。断じて、何も困らない。
それに、彼女は、少々トロイところがある。いや、これも愛嬌といえば、言えなくもない。
ま、ここは深入りしないで先へ進むことにしよう。
何せ、怒濤の釜山である。一挙写真公開である。
今回のブログ写真は、釜山へ出発する直前に買ったリコーGR DIGITARL2 で撮影。
RAWデータで撮影したが、ブログに使ったのは同時に記録されるJPGデータ。
小さな写真も、クリックすると、別のウインドウで大きく表示されます。
「怒濤の釜山」始まり始まり!! 長いよ。
まず、福岡で、水俣の棄却取消裁判「溝口訴訟」の傍聴に行った。その日(6月4日)の夕方、贅沢に空路釜山へ。翌朝、カミさんは「こんな贅沢したことがない」と、ご満悦の朝食を、すました顔して食べている。
この日は、桑原さんの写真展「韓国」を企画したギャラリーのオーナーの計らいで、釜山観光に出かけた。私は、釜山が初めて。街の大きさと活気に圧倒された。

高層マンションが建ち並ぶ、釜山郊外。

観光の目玉は、世界遺産となっている仏教の寺「通度寺」。
韓国では、仏教が日常に息づいているのを実感した。次々と、祈りのために人々がやってきている。


この天井の本堂の床に跪(ひざまず)いて、人々は熱心に祈りを捧げていた。

通度寺のすぐ近くに、桑原さんが以前取材したことのある陶芸家が居るというので、お訪ねした。途絶えていた井戸茶碗を復元した窯元だそうだ。桑原さんが撮影した写真を父親のお墓のレリーフにしてあり、桑原さんも感激の様子だ。

おそらく7つか8つの袋がある登り窯。幅はないが長い。
ただ、現在は、あまり使っている様子ではなかった。
釜山の名所 チャガルチ魚市場。
この魚介類の豊富さを見よ!! 一体誰が、これを買いに来るのだろうか。

ここのチャガルチ市場で魚や貝を買うと、2階で料理して食べさせてくれるそうだ。
市場の外に出ると、そこは港。
桑原さん夫妻とBAKU斉藤さん。左は、ギャラリーの館長 Lee Jaeguさん。

再び、魚市場の中へ

あまりにも不躾に写真を撮っていたら、睨まれた。すみません。

新鮮なアサリを売っていた。右側のボールの中のアサリが汐を吹いているのが分かりますか。

市場の外を行く屋台の百貨店。高層ビル群と屋台の百貨店が混在しているところが、韓国のエネルギーを感じさせる。

魚市場の前の刺身専門店で、昼食の後、釜山タワー120メートルに上る。

桑原さんが、展望室から何やらを撮影している。突然、写真家の目になった。

釜山タワーを降りた広場に、海を睨む武将の銅像があった。ちらっと日韓の過去の歴史を思う。
泊まっていたホテルは、釜山のリゾート地域。ホテルのレストランを抜けると、きれいな砂浜が広がっていた。


いよいよ桑原史成写真展のオープニングセレモニーが始まる。
ギャラリーの前の通りには、街灯にKUWABARA SHISEI の懸垂幕が下がって、雰囲気を盛り上げている。

ギャラリーの前には、大きな表示パネルが掲示され、ギャラリーの意気込みが伝わってくる。

正装をして、日本からの応援団がギャラリーのオープニングセレモニーへ向かう。
オープニングセレモニーには、ソウルから尹さんと金升坤さんも来ていた。尹さんは、「ドキュメンタリーフォトフェスティバル宮崎」の第1回目のゲストだ。金升坤さんには、その時に、韓国側のコーディネイトをしていただいた。
10年ぶりの再開に感激だ。

セレモニーが始まる前、日本から駆けつけた西村幹夫さん夫妻が写真展を鑑賞している。
セレモニーが始まる。韓国写真界の重鎮が、出席者に紹介されている。

一通りの挨拶と紹介が終わると、トランペットとピアノによる演奏。
桑原さんの挨拶が始まった。隣で、奥さんが緊張の面持ちである。

桑原さんの写真展が開催されている「古隠ギャラリー」は、2階がメインギャラリー、地下がサブギャラリー、1階が、ギャラリーにカフェが併設され、三層の展示スペースがある。
緊張感のある空間で、写真のためのギャラリーといった印象だ。
2階のメインギャラリー

地下のサブギャラリー


1階のカフェとギャラリー

韓国写真界の重鎮たちが、駆けつけたセレモニーは無事に終了した後、ギャラリーのオーナーKim HyungSooさんの招待で、韓国宮廷料理店へ行く。
宮廷料理屋を出たコンビニの前で一休みする桑原さん。

宮廷料理の後は、Kimさんのプライベイトワインバーへ。
写真に関心が深いKimさんが、韓国人写真家の写真集を皆に見せて、写真談義に花が咲く。もちろん、韓国の写真家たちも同席している。このような空間を共有できる写真仲間が居ることは、お互いの学びと励みになることだろう。


桑原さんが、自分の大きなポスターを掲げてご満悦。

翌日はギャラリーで、若い写真家たちへ桑原さんのレクチャーがあった。積極的な質問が飛び交い、釜山の若い写真家の熱意を感じた。

写真展オープニングの公式セレモニーは、全て終わった。
日本から出席した桑原さん夫妻を含む11人は、先日から世界の大きなニュースになっていた盧武鉉前韓国大統領が自殺した場所を訪ねた。
釜山の市街地からゴールデンブリッジを渡る。
目指す場所が近くなると、弔意を表す横断幕があちこちに掲げられていた。弔問に行った人々が歩いて帰ってきている。

画面左の岩肌が見えている崖から、彼は飛び降りた。多くの人々が、この小さな山を弔問のためにに上っていくのが画面右下に見える。

弔問の人々と一緒に、山へ登った。盧武鉉前大統領のシンボルカラーだった黄色いリボンには、弔文が書かれているらしい。山の裾野から登山道に沿って、ずっと黄色いリボンが下がっていた。

山頂近くで、左に分かれる小さな真新しい木橋があった。ここから先へは、通行止めになっている。この先が、あの岩の上に出る小径になっている。木橋の前には、飲料水のボトルが捧げられていた。

弔意をしたためたシンボルカラーの黄色いリボン。

E-MARTという大きなスーパーマーケットで買い物をするカミさん。

買い物の後、韓国マッサージをしてくれる店をスーパーの店員さんに聞いている。言葉は、相手はハングル語、こちらは日本語。そこに通りかかった日本語が分かる韓国の男性が助っ人に。2人が、手振り身振りで、韓国式マッサージをしてくれる場所を教えてくれている。
結局、できたばかりの超豪華デパート「新世界センタムシティー」にスパがあるので、そこへ行くのが一番だということに落ち着いた。
というような訳で、慌ただしかったけど盛り沢山の釜山旅行でした。
釜山は、エネルギーに溢れていた。人々は、明るく親切だった。
人々が、自信に満ちていると思った。
最後まで読んでいただき、感謝。
あーあ、疲れた。
読んでくれたあんたも疲れたやろ。


本当は、もっと細部に踏み込みたかったけど、色々と差し障りもあるので。
え、何がなどと、聞かないで。
今度、ゆっくりお話しします。