2009年06月22日

下町の華 京成立石駅前

 私のデジタル写真のメカ知識は、実は、協同組合日本写真家ユニオンの仲間、志賀直人さんからの教えによるものがほとんどだ。
 一昨日、協同組合日本写真家ユニオンの第7回総会が開催されたので上京していた。
 (この総会で、丹野章理事長が退任され、任期の残り1年間を引き継ぐため、私が理事長に就任しました。ここは、プライベイト・ブログなので、詳しくは書きませんが、皆さんお力添えを宜しくお願い致します。)

 さて、その翌日(つまり昨日)、宮崎に帰る前の一時間ほどだが、私のデジタルメカの先生である志賀さんに誘われて、京成立石へ行った。

 いい、いいのだ。人が生きている空間が見える。
 京成立石駅の右側階段を下りると、目の前が踏み切りになっている。

HP 京成立石−1 .jpg

 もともと、私は、洗濯物が干してある風景と同じように、踏切があると避けて通れない。つい、ふらふらと、引き寄せられてしまう習性がある。
 立石踏切でも、同じようにふらふらと、つい吸い寄せられてしまった。

 いい、いいのだ。人の暮らしが見える踏切が、ここにある。

 踏切の手前を見ると、愛知屋とテント地のひさしに書かれた肉屋がある。
 この肉屋では、揚げたてのメンチカツやコロッケ、トンカツを店の左側のコーナーで売っている。「メンチカツ一つ」と頼む若者が居るかと思えば、「トンカツ2枚ちょうだい」と言っている年配の奥さんが居る。なんせ揚げたてなので、ちょっと待ち時間がある。

HP 京成立石−2 .jpg

 店の前に立って、肉屋のおカミさんが、熱々のメンチカツやトンカツを「へぎ」に包んでくれるのを待っている。
 いい、いいのだ。人が、暮らしが、すぐ手に取るように見えるじゃないか。
 これがいい。皆が地域の家族だと、思えるじゃないか。
HP 京成立石−3 .jpg

 みるみる、揚げ上がるのを待つ客が増えていく。
 誰も急げなどと、無粋なことは言わない。
 見れば分かるのだ。親父さんは一時も休まず、熱々を揚げ続けている。おカミさんは、熱々を包み続けている。
 愛知屋の誠意が、揚げられ、包まれている。

 愛知屋から数件目が、「立石仲見世」の入口になる。
 昔ながらの商店街が、そのまま営まれている。仲見世入口の食料品店の店先。
 パックになんかされていない。全てが計り売りだ。
 いい、これがいい。

HP 京成立石−4.jpg

 たまたま日曜日で、仲見世の店の大半は、休んでいた。
 中ほどで年中無休で営業しているという「二毛作」と書いた赤提灯の下がるおでん屋で、生ビールを一杯頼んだ。

 店の中は、8人で満席となりそうなこぢんまりさ。店の外の通路に小さなテーブルが2つ。夕方5時まえだったが、既に、店はほぼ満席。恐らく近くに住んでいる若者たちなのだろう。くったくない会話が続いている。後から来た客には、誰も何も言わずとも席を詰め合って座る場所を作ってやる。ちょっと覗いた客には知らない人でも、「ここが空いてるよ」と、手招きして誘い込む。店の壁には、お品書きの他に、内藤大助のポスターが何枚も貼ってある。聞くと、この近くに内藤大助の通うジムがあるのだそうだ。

 カウンターで飲んでいた年の頃70歳前後かなと思われる男性に、「皆さんが応援しているのですか」と聞いたら、「あったりめえよ」と言うように、左手の親指を立てて片目をつぶり、静かに笑った。
 いやー、粋だね。

 赤い顔して、京成電車に乗って羽田へ向かった。電車の中では、居眠りしていた。
 いひゃー、無粋ね。

posted by jin at 12:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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