今年8月5日(土)と6日(日)に高千穂町立自然休養村管理センターで開催される「おいしい土呂久・水俣展」の打ち合わせのためである。(詳しくは、公式サイトのnewsをご覧下さい)水俣市立水俣病資料館の吉本館長と横尾さんが一緒だ。吉本さんは、土呂久川の美しさを神の川と表現していた。鉱毒事件さえなければ、土呂久はたしかに神の存在を思わせるような美しさを湛えている。

惣見地区まで上ると、空が開けて村の豊かさが一層感じられる。この日は、梅雨の盛りの曇り空だったが、刈り干し場のある佐藤幸利さん宅の裏山に雲がかかり、しっとりと落ち着いた雰囲気を漂わせていた。幸利さん宅を訪ねたが、被害者の会会長の佐藤トネさんは、又、町立病院に入院しているそうだ。

1977年9月に亡くなった佐藤鶴江さんの家に行ってみた。庭のセメントを突き破って夏草が生え、かなり荒れた印象だ。最初に、土呂久鉱毒事件を告発した被害者として、鶴江さんは運動の中心人物だった。亡くなった後も彼女の家は、私が土呂久を訪ねた時に宿として使わせてもらたっり、「土呂久・松尾等鉱害の被害者を守る会」で土呂久を訪ねた時にも、ここで合宿をさせてもらった。思い出深い家だ。このまま朽ちていくのかと思うと残念。

鶴江さんの家から歩いて2、3分の所に、鉱山社宅跡があったのだが、五ヶ瀬川水の回廊計画とやらで整地され、社宅の面影は無くなっていた。しかし、茂みが伐採されたことで、これまでは良く見えていなかった社宅の共同浴場の全体が露わになっていた。ここで仕事を終えた坑夫たちが、体にこびり付いた亜砒酸や汗を流していた。

この日の夜は、土呂久公民館で「おいしい土呂久・水俣展」の打ち合わせ。
土呂久公民館館長と婦人会会長をはじめ、被害者の会のハツネさん、直さん、幸利さん、今回の企画の中心となってくれる慎市さんとマリ子さん夫妻、土呂久以外からも若者たちが3人出席してくれて希望が持てた。
ぜひとも、公式サイトのnewsを読んでいただき、8月5日(土)と6日(日)は、高千穂町においで下さい。土呂久と水俣から、山の幸海の幸が振る舞われます。


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