今日は、沖縄慰霊の日。20万人にも及ぶ戦死者を出した沖縄地上戦の組織的戦闘が終わった日なのだと言う。20万人の戦死者のうち半数近くが一般住民というから、どれほど悲惨で深刻な戦闘が繰り広げられたか想像できる。
今朝のニュースによると、3月30日に文科省が発表した「沖縄戦における集団自決に軍が関与していた」箇所を削除する高校教科書検定結果に対して、昨日、沖縄県議会が、「文科省の検定結果を撤回し、元の記述に戻すように要求する意見書」を議決した。
意見書は「集団自決は日本軍による関与なしに起こり得なかったのは紛れもない事実」と指摘している。
事実をねじ曲げ、沖縄県民の体験の声を踏みにじる教科書検定を決定する文科省は、一体何を考えているのだろうか。あまりにも幼稚。権力の横暴。これから20年間も、「沖縄の集団自決に軍の関与はなかった」と記述した教科書を使い続ければ、歴史として定着するとでも考えているのだろう。あまりにも浅はか。国民をバカにしている。
沖縄に心を寄せる一人として、沖縄県議会の議決を支持します。
文科省は、3月30日の高校教科書検定結果を撤回しなさい。
しかし、文科省も政府も、ここでブログに書いていても痛くも痒くもないだろう。
これまでも、腹の底から煮えくりかえるような怒りは何度もあったが、結局、その怒りを行動に移すことができないまま、時間が経つとともに怒りは鎮まってしまった。見透かされていると思うと、何とも持って行き場のない怒りが、(自分自身に対する怒りも含めて)新たに湧き起こる。
日本には、市民運動はなくなったのか。社民党、共産党は、何をしているのか。政治家に良心はないのか。持って行き場のない、怒りは、巷に渦巻いているというのに。その受け皿は、どこにもない。勉強会ばかりが流行っている。
憤死しそうだ。
宮崎県議会は、沖縄県議会の意見書を支持する議決を直ちにしなさい!!