現在、沖縄県立美術館で開催されている東松照明と沖縄「太陽へのラブレター」を観に、沖縄へ一泊二日の旅。
1、敗戦日本の原風景 2、占領シリーズ最後の地「沖縄」 3、さびしさを思想化せよ(太陽の鉛筆) 4、カラーへの転換(南島)(光る風) 5、写真はイメージで綴るラブレター(琉球ちゃんぷるぅ) の5つのパートに分かれた240枚の写真展。

これまでに、東松さんの写真の中では最も影響を受けた「太陽の鉛筆」は、懐かしさと共に沖縄の離島の人々への情を感じて、胸が熱くなる。清々しい風の吹くような写真展だった。
シンポジウムで沖縄の若い写真家たちの発言を聞いていると、東松照明の残した影響がじわりと染みだしているような気がした。東松さんは撮影をするだけでなく、地元の人々と交わり、共に考え、自らの作品へも反映させていることが窺い知れる。
淡々とした作風にも共感した。
東松さんは体調が良くないとのことで、シンポジウムは欠席。今回は、東松さんの話が聞きたいと思って出かけたので、少しがっかり。
「さびしさを思想化せよ」というタイトルが付けられたシンポジウムだったので、とても関心を持っていた。詩人吉増剛造さんとの対談の予定だったが、吉増さんの一人舞台となった。
しかし、生意気のようだが、吉増さんは東松さんの「さびしさ」の視点を読み取っておられないように感じた。
さて、その夜は、沖縄を訪ねた時には必ず会う友人の田平くんとゆっくり話した。
彼の沖縄生活は、学生時代を入れると28年間、小学校教員を止めて沖縄へ渡ってからでも23年間が過ぎたそうだ。
その間、一度の引っ越しもせず同じアパートに暮らしている。ずいぶん以前には、彼の部屋に泊めてもらったこともある懐かしい部屋だ。もちろん風呂はない、シャワーだけ。沖縄といえども、冬もシャワーだけでは暖まらないだろうと思って、どうしているのか彼に聞いた。
「同じアパートの住人が引っ越しする時に捨てていったベビーバスがあったちゃが、それを拾ってきてベビーバスに入っちょるとよ。これがいいつよ。もちろん、全身をゆっくり湯に浸けることができんかい、最初に、膝を曲げて座って腰から脚の方を暖めて、脚の方が暖まったら、ずるずるとずり下がって肩まで浸かるとよ。脚は湯から出ちょるけど、肩が暖まったら、又、ずるずるずり上がって脚を温めればいいかいね。それに、ベビーバスに入りながらごしごし洗濯をするかい、そのうち全身が温まってくるわ。夜寝るとは8時ごろやかい、午前3時には目が覚むっと。外は真っ暗やけど、それかい朝風呂。鳥より早起きじゃかいね」
「アパートの電気メータを2、3年に一回取り替えにくるから、なんでかなと思ちょったけど。最近分かったつは、うちの電気使用量があまりに少ないから沖縄電力は、メーターが壊れちょると思ったちゃないかと思うとよ。毎月電気代は1600円くらいじゃかい。電気冷蔵庫は持っちょるよ。それが又、いいとよ。あん冷蔵庫の後ちゅうとは、洗濯もんを干すとにいいて知っちょりましたか。壁と冷蔵庫の後に隙間を作って、壁に3本くらいフックをネジ込んじょって、そこに洗濯もんを掛けちょくと、冬でん、手で絞った厚手のズボンも一日で乾くっちゃが」
田平くんの沖縄生活は、皆が見習うべき省エネ生活だ。
しかし、私が止まった沖縄第一ホテルは、移転新装なったばかり。広々とした部屋には台所も付いていて、バスルームだけでも4畳半くらいあった。朝食は、噂の沖縄の薬草を使った健康朝食。泊まり客ばかりでなく、外からぞくぞくと朝食だけを食べに客が来ていた。
電話番号を書きますので沖縄で泊まるならば、沖縄第一ホテルへ。098-867-3116
2階の部屋の入口。マンションの一室みたいな感じで、チェックインの際に部屋の鍵を受け取るとチェックアウトまで自分の部屋のように自由に出入りする。

部屋の中。一人で泊まったが案内されたのはツインの部屋。ミニキッチンも付いていて、長期滞在にも対応するようだ。大きな机があるのも魅力的だった。(写真に机は写っていないけど)

噂の朝食。


帰りに空港までモノレールに乗ったら、ハローウインで子どもたちが仮装して乗っていた。かわいい。

明日から一週間は、奈良で取材のため留守にします。